【宝塚記念(日曜=28日、阪神芝内2200メートル)新バージョンUP作戦】鬼門の天皇賞・春を制して、3連覇に一直線…ゴールドシップ断然ムードの第56回宝塚記念(28日=阪神芝内2200メートル)だが、新VU作戦は異論を唱える。同じスピード持続型でもハイラップの耐性では◎ラブリーデイが上、の結論。GI未勝利馬が宝塚記念2年連続圧勝のGI・6勝馬を打ち負かす根拠とは??。
2012年オルフェーヴル、13&14年連覇のゴールドシップと、天皇賞・春経由馬が目下3年連続で優勝している。古馬の最高峰を決める長距離GIから夏のグランプリへ。当然と言えば当然の流れだが、その陰に隠れる形で地味に存在感を発揮しつつあるのが鳴尾記念組。12年=3着ショウナンマイティ、13年=2着ダノンバラード、14年=2着カレンミロティックと、こちらも3年連続で馬券に絡んでいる。
暮れの開催から3回阪神の開幕週、距離も9ハロンから10ハロンへと変更されたのが12年。それ以降、きっちりと前哨戦としての役目を果たしているのだから、GIIIという格にとらわれることなく積極的に狙ってみたい。
今年の勝ち馬はラブリーデイ。鳴尾記念を含めた3つの重賞タイトルすべてを今年に入ってからゲットしている、まさに今が旬の一頭だ(別表参照)。そのキャラはVラップを見れば一目瞭然。レコードVを決めた中山金杯が12秒0→11秒6→11秒5→11秒4、京都記念は12秒4→11秒7→11秒4→11秒0、鳴尾記念も12秒0→11秒9→11秒8→11秒5といずれもラスト5ハロン目から4ハロン連続で加速。レース中盤から後半にかけて一貫した厳しいラップが並ぶ中での先行押し切りは、ハイレベルなスピード持続力の持ち主であることの証明にほかならない。
くしくもこのスピード持続力型のキャラは“1強”と目されるゴールドシップと同じ。早めのエンジン点火から馬群をひとのみするおなじみの光景は見た目にも強烈だが、道中で11秒台前半のハイラップが続けばモロい弱点もある。
それに比べてハイラップの連続に対する耐性を持つのがラブリーデイ。5ハロン通過61秒2のスローペースとなった京都記念の自身上がり33秒9はレースのそれ(34秒0)をわずか0秒1上回っただけ。一方、59秒台とある程度流れた中山金杯(レース上がり34秒8)、鳴尾記念(35秒4)でのアドバンテージはともに0秒6。どちらの方がパフォーマンスが上がるかは歴然としている。
前半のラップが厳しくなっても、持ち前のスピード持続力がゴールまで鈍ることはない。これが同じスピード持続力型でもゴールドシップとの大きな違い。
多少速めの前半ラップを刻んだうえで、鳴尾記念のラスト5ハロン並みのパフォーマンスを発揮できればそれで十分。大勢逆転は決して不可能ではない。
引用:<東スポWeb>【宝塚記念】GI未勝利のラブリーデイがゴールドシップを打ち負かす可能性
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